昨日は息子のカニューレ交換の練習日。
前回嫁がやったので、今度は俺。
この前交換した時は手術室で交換したが、今回は病室での交換。
息子の病室に外科の先生、救急の先生、看護士さん総勢7人ぐらいが集まった。
初めは笑っていた息子も、只ならぬ空気感に気づき顔がこわばって来た。
今入っているカニューレを抜き、新しいカニューレを入れ変える作業だが、息子は一切カニューレに触れさせてくれない。
手を近づけると手を払いのける。
時間と共に愚図りだし、先生が手を抑え「お父さん今やって下さい!」
一気に泣き出しサチュレーションが下がる。
見る見る顔色が黒くなる。
今あるカニューレを抜き、新しいカニューレを入れた。
その間30秒ほど。
その時点ではもう顔は黒くなり換気が上手く取れていない。
そこで看護師さんが吸引をした。
すると吸引のパイプの中を血が…
それも少しではなくかなりの出血。
その場の空気が緊迫して来た。
サチュレーションモニターと息子の顔色を見ながら、皆の動きが止まる。
俺も、気管に傷を付けてしまったのかと後悔。
その後サチュレーションも戻り、嫁は居ても立っても居られず抱きかかえた。
先生に出血は大丈夫ですかと俺。
これぐらいは大丈夫ですと先生。
先生から、次はお母さんがやってくださいと…
こんな状態でも続けるのか?
嫁)今しないといけませんか?こんなに苦しそうなのに…
先)今しないとまたスケジュールが伸びます
俺)今日ではなく、また日にちを改めても良いんじゃないですか?
先)今日やっておいた方が負担が少ないので
嫁)やりたくありません
先)…
その後手術室に運ばれ、特注カニューレに入れ替えて終了。
かなり緊迫した空気感だった。
嫁とも話したが、命がけで練習する事は無い。と言う結論に達した。
その時がもし来てしまったら、俺たちは命を救うためにやるしかない。
これが出来なければ命が無いのだから。
息子よ、苦しい思いをさせてごめんな。
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