昨年から大ヒットのフロントサイドファスナーシステム!
世間ではロングチェストジップとか言うのかな?
BGZでも昨年FWにリリースし、瞬く間に主力商品になってしまった!
昨年1年作り続けて分かったことがある。
良い部分は開口部が広く脱着が楽、ファスナー自体が軽くストレッチする事でフロントファスナーでも思いの外違和感がない。
しかしダメな部分は(俺的ね)パドルが少し重く感じる。
それにファスナー部分のパーツがジャージにしか出来ないことで冬のオールラバー仕様が出来ない!
この事をどうにか改良したく、研究を始めた。
まずパドルが少し重く感じる原因は、今までのノンジップタイプはボディー部分、袖部分で独立していて、袖パーツが一枚ものなので伸びもあり、パドルがしやすい理由でもあった。
今回のフロントサイドファスナーは、ボディーから袖までパーツが伸びることで
袖のファスナー部分の生地が少し厚くなる。
厚い理由は、ファスナーが付いている生地と、インナー生地の二重構造。
それが厚みをもたらす最大の理由であった。
今期モデルは、その部分の生地の厚みを薄くすることで、だいぶ解消出来た。
自分も春、冬とスーツテストを繰り返してきたが、昨年モデルよりパドルが楽になり、進化した事が体感できた。
次に気になる部分はファスナー周り。
昨年まではこのスーツの特徴で、ファスナー部分はジャージにしか出来なかった。
その理由は、ファスナー自体が防水では無いので、水の浸入がある。
入ってきた水を下に落とす工夫が必要なのだ。
ファスナーパーツの下に黒いジャージ部分(上の写真)が見えると思うが、このジャージの上にファスナーパーツで蓋をする形で、一周スクイ縫いが施されている。
このスクイ縫いのお陰で、ファスナーから入ってきた水が縫い目からドロップして外に出て行く。それがこのスーツのシステムなのである。
もう一つの問題は、この少し出ている黒いジャージ部分(上の写真)が、俺的には寒さを感じた。(ほとんどのメーカーはこのタイプであろう。)
この部分を無くし、全てラバーに出来ればもっと保温力がアップするのに…
ここの部分を何とかスッキリとしたラバーにしたい。
そうする事で、保温力をアップさせる事が出来る。
昨年から色々テストした結果、ラバーで作れる方法を見つけた。
昨年このタイプで、自分のスーツテストを行った。
結果は、水の浸入もほとんど無く、温かさも格段にアップ!
気にしていた肩の違和感も軽減され、かなりの完成度だと自負している。
ハイネックにする事で、更に気密性もアップする!
今話題のファスナーシステムだが、良いところも悪いところもある。
しかしBGZではテストを繰り返すことで、マイナスな部分を一つ一つ改良してきた。
今期モデルは、数あるこのタイプの仕様でも、トップクラスの仕上がりだと自信を持っている!
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