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執筆者の写真Mr.B

話題の横ファスナーについて

更新日:2018年9月29日



昨年から大ヒットのフロントサイドファスナーシステム!

世間ではロングチェストジップとか言うのかな?

BGZでも昨年FWにリリースし、瞬く間に主力商品になってしまった!

昨年1年作り続けて分かったことがある。


良い部分は開口部が広く脱着が楽、ファスナー自体が軽くストレッチする事でフロントファスナーでも思いの外違和感がない。


しかしダメな部分は(俺的ね)パドルが少し重く感じる。

それにファスナー部分のパーツがジャージにしか出来ないことで冬のオールラバー仕様が出来ない!


この事をどうにか改良したく、研究を始めた。

まずパドルが少し重く感じる原因は、今までのノンジップタイプはボディー部分、袖部分で独立していて、袖パーツが一枚ものなので伸びもあり、パドルがしやすい理由でもあった。


今回のフロントサイドファスナーは、ボディーから袖までパーツが伸びることで

袖のファスナー部分の生地が少し厚くなる。

厚い理由は、ファスナーが付いている生地と、インナー生地の二重構造。

それが厚みをもたらす最大の理由であった。


今期モデルは、その部分の生地の厚みを薄くすることで、だいぶ解消出来た。

自分も春、冬とスーツテストを繰り返してきたが、昨年モデルよりパドルが楽になり、進化した事が体感できた。



次に気になる部分はファスナー周り。

昨年まではこのスーツの特徴で、ファスナー部分はジャージにしか出来なかった。

その理由は、ファスナー自体が防水では無いので、水の浸入がある。

入ってきた水を下に落とす工夫が必要なのだ。

ファスナーパーツの下に黒いジャージ部分(上の写真)が見えると思うが、このジャージの上にファスナーパーツで蓋をする形で、一周スクイ縫いが施されている。

このスクイ縫いのお陰で、ファスナーから入ってきた水が縫い目からドロップして外に出て行く。それがこのスーツのシステムなのである。


もう一つの問題は、この少し出ている黒いジャージ部分(上の写真)が、俺的には寒さを感じた。(ほとんどのメーカーはこのタイプであろう。)

この部分を無くし、全てラバーに出来ればもっと保温力がアップするのに…



ここの部分を何とかスッキリとしたラバーにしたい。

そうする事で、保温力をアップさせる事が出来る。

昨年から色々テストした結果、ラバーで作れる方法を見つけた。

昨年このタイプで、自分のスーツテストを行った。

結果は、水の浸入もほとんど無く、温かさも格段にアップ!

気にしていた肩の違和感も軽減され、かなりの完成度だと自負している。

ハイネックにする事で、更に気密性もアップする!



今話題のファスナーシステムだが、良いところも悪いところもある。

しかしBGZではテストを繰り返すことで、マイナスな部分を一つ一つ改良してきた。

今期モデルは、数あるこのタイプの仕様でも、トップクラスの仕上がりだと自信を持っている!


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