
今海外からOEMの依頼が何件か来ている。
一つ目は某有名サーフショップのオリジナル。
デザインは自分で考え絵にしてくれた。
この絵を参考に再現して欲しいと言う依頼。
こう言う依頼は比較的楽に出来る。
俺の型紙コンセプトにデザインをはめて行く作業。
デザイン画通りにサンプルも完成し、海外へ旅立った。
後は相手が考える時間。
次の依頼は、スーツはあるのだがサイズが無い。
スーツを見て着ている人のサイズだしが出来ないかと…
サイズが分かったらサンプルスーツを作って欲しいと言う某海外メーカー。
これも何とかサイズ出しをし、その彼のサイズで型紙を切った。
後はスーツを作るだけ。
三つ目の依頼は、既に海外でブランドとして販売もしているが、これと同じスーツを作って欲しいと言う依頼。
これが大変なんだ。
型紙は型紙師それぞれの考え方があり、型紙の作り方が違う。
なんでこんな線が必要なのか?
ここのパーツはどうやって作っているのか?
デザインのルールは何処にあるのか?
これらを現物のスーツを見ながら謎を解いて行く。
全てを忠実に再現して欲しいと難しい依頼。
まず切って見なければ理解出来ないとやってはみたが、やはり意味が分からないカットがあり、ここを変えられたら楽なんだけどと相談したが、全く同じカットライン・デザインにして欲しいと…
一日がかりで型紙は完成したが、これでは効率が悪過ぎる。
初めにルール作りをした。
このデザインの始まりは、ウエストから下5cm
角度はテンプレートを作り同じ角度になる様に工夫。
袖のラインはここから6〜7cm幅で脇から5cmの所に繋げよう。
マスター型紙が完成した。
ルール作りしたので、数着同じデザインのサンプル注文があったがスムーズに出来た。
今回はかなり手こずった。
料理屋で言えば、他店の料理を持って来られて「これと同じ料理・味を忠実に再現して欲しい」と言う依頼と同じ。
調味料や隠し味に何を使っているのか、作った料理人にしか分からない。
今回の依頼はそんな感じ。
最近無茶振りの依頼が多い。
困った時の俺なのか?
まあ最後の望みの綱、あの人に相談してみよう!
そう思って貰える事はありがたい。
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