他社さんから依頼があり、5種類の違う型紙を起こしてあげた。
これは腕が試される瞬間でもあり、頭から煙が出るほど大変だった。
自分でデザインを考えて型紙にするのは比較的簡単。
デザイン画だけでは中々上手くいかない。
型紙を切ってみて、初めてこのラインが繋がらない。
ここは複雑過ぎる。
それが見えてくる。
今回の依頼は、元々あるスーツを俺の型紙で忠実に再現して欲しいという依頼。
これがめちゃくちゃ大変なんだ。
料理で例えるならば、違う料理人が作った5品を、見て食べて同じ味、同じ見た目に再現すると言う依頼と同じ。
料理人によって味付けが違う。
どんな隠し味が隠れているのか?
この素材は何なのか?
それを一から検証しながら同じ様に再現する。
これがどれだけ大変か想像出来ますか?
職人さんなら分かるでしょう。
自分の持っている技術を、全部注ぎ込んで型紙を仕上げた。
終わった時は頭を使い過ぎて放心状態。
しかしこれで終わった訳じゃない。
本当にこの型紙で、性能の良いスーツが再現出来るのか?
それが一番大事なこと。
職人魂に火が着いたよ!
Comments