この前修理に持って来られたスーツ。
このデザインは確か10年程前。
ロゴも懐かしい。
持ってこられた方も、生地が柔らかいのでまだまだ着たいですとの事。
見ると確かに柔らかい。
壊れているのは、肩の一箇所のみ。
ん〜直せばまだまだ着れそうだ。
嬉しい反面、これでは商売にならないな〜と複雑。
10年長持ちすると、私達ウェット屋はご飯が食えない。
安い物では無いので、すぐ壊れてはあかん。
3年ぐらいで買い換えてくれると嬉しいな〜
昔は生地自体が良くなかったので、2〜3年程で壊れていた。
それぐらいで買い換えるのが当たり前であったが、最近の生地は性能も上がり、寿命も延びた。
4〜5年着ている人が多いのでは。
ウェットは素材自体が高額なので、当然定価も高くなる。
素材の価格が安くなれば定価も安く出来るのだが…
あれだけの工程、時間をかけて作っているウェット生地。
世界を見ても日本のウェットが世界一と言われる由縁は、素材の性能と、日本人特有の物作りのクオリティー。
オリンピックでジャパンクオリティーを知らしめられたらいいね!
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