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ブランドストーリー「第五話」

GOTCHA

俺はアポを取ったのち、ガチャを取り扱う株式会社ニッキーさんを訪れた。
電話に出られた方は責任者の方であった。
余計な話も無く、まずサンプルを作って欲しいと言われた。
​とてもスピーディーで仕事が出来る方でした。

2週間ぐらいでサンプルを仕上げ、また会社に出向いて行った。
その担当の方はサンプルを見てすごく気に入ってくれた。
是非御社でガチャの製造をして欲しいと言われ、嬉しさとホッとした気持ちが入り混じった。

 
細かな商品ラインナップ、仕様、数量等は担当者と決めてくださいと言われた。
その後、担当者を紹介されガチャの製品作りがスタートした。
卸先はムラサキスポーツさん。

一度の発注で数百着も注文が入る。
この時に量販店のパワーに圧倒された。
とてもいい時代であった。

当時日本では丸井さんがスポンサーで、世界大会が行われていた。
ガチャさんのライダーは、当時サーフィン界の大スターロブマチャド。
日本に来る為にロブのウェットを数着製造した。

それを着て日本の海で活躍してくれた。
大会期間中ガチャの営業の方から連絡をいただいた。
「ロブがこのスーツを作ってくれた人に会いたいと言っています。」

自分は当時とても忙しかった。
行きたい気持ちはあるが、目の前のオーダーの山を見ると数日穴を開けるわけには行かない。
丁重にお断りした。

今考えればロブと友達になるチャンス!
なぜ断ったのか意味不明だ。
​それぐらい俺はバカ真面目で、仕事に集中していた。


それからまたガチャの営業の方から連絡をいただいた。
「ロブがウェット(BGZ)が気に入ったので着てもいいと言っています。弊社もウェアとウェットを切り離しても良いと思っています。Bさんはどうでしょうか?」

俺は突然降って沸いた話に嬉しさはあるが、ロブを抱えられるだけの費用は出せないと思っていた。
恐る恐る年間いくらかと訪ねてみた。
「◯◯◯万円」

頑張れば何とかなりそうだが、当時のBGZではまだロブを活かせられる環境が整っていなかった。
残念ではあるが渋々お断りした。
​この選択は今でも間違って無かったと思っている。

あの時ロブがBGZを着ていたら、今頃BGZは無かったと思う。
身の丈に合わない事をすると、いつか破綻する。
きっと色々無理をして、会社は吹っ飛んでいたと思います。

しかし世界のロブにスーツを喜んでもらえた事は職人冥利に尽きる。
ロブありがとう。
​いつか逢おう。

​続く。


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